現在、インプラント治療法は、従来の治療法である入れ歯やブリッジを超える長期予測性および維持安定性がほとんど証明されるまでになりました。しかしながら、いまだ完全に地位を得てるとはいえない側面があるのも否定できません。
それはインプラント治療が抱える以下の3つの問題点にあります。
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| オッセオインテグレーション(インプラントと骨と結合する事)達成のためには、手術後3〜6ヶ月の治癒期間が必要であることは生物学的原則なのですが、多くの患者さんは3ヶ月くらいの治癒期間で歯科治療が完了することを期待しているようです。 |
一般に患者さんはインプラント治療において、イニシャルコストの面で高価感があり、そのため、経済的な観点から治療を回避する患者さんは多いようです。
そして、この事がインプラント治療が伸びやかな発展と地位を得るに至っていない理由の一つと言えます。
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| 患者さんはできれば外科的手術は避けたい傾向にあるようです。また、手術後を受けた場合でもその治療効果に疑問や不安を持っているようです。
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以上3点に加えて、"半永久的です"や"一生持つ"といった歯科医師の説明が問題を起こす事も少なくありません。現在のオッセオインテグレーションを示すインプラントの基礎を作ったブローネンマルクでさえ、38年の臨床経験しか持っていないのに後発の我々が"一生もつ"といった保証はできるものではありません。
また、インプラント治療に一般的な歯科治療で見られる"そこそこの治療結果"はほとんどありません。"最善か無か"の治療法がインプラント治療なのです。インプラント治療がいかに優れた治療法であっても、それに従事する歯科医師やスタッフが安易な気持ちで接するなら、失敗する危険性は高くなるでしょう。小さな配慮の積み重ねがインプラント治療を成功させ、一つでも配慮を欠いたなら患者さんを失望させることになり、その結果は良いか悪いかのどちらかしかないのです。それ故に、我々歯科医師はインプラント治療を含む歯科治療の知識と技術における日々の研鑚をおろそかにしてはならないと考えます。
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